目標管理による学習可能なタスク管理の誕生~タスク管理史 第二回~

生産性=能力のタスク管理1.0は厳密に言えば、タスク管理ではない。タスク管理は学習可能な技術であるが、能力はそうではないからだ。

実際にタスク管理が誕生したのは、タスク管理1.0に目標管理の手法が導入され始めた頃だろう。

SMART、Work Breakdown Structure、Key Performance Indicatorなどのビジネスの目標管理で使われていた手法が、個人に普及し始めた時代である。

上記はトップダウンの手法だが、ボトムアップの手法も一世を風靡した。言わずと知れたGTDである。


これらトップダウンとボトムアップから成る目標管理の合流により、生産性=成果/時間は、生産性=成果/必要時間×必要時間/時間に因数分解された。

全体の時間の中で、成果を出すために必要な時間をムダ無く割り出す技術である目標管理が、生産性の要素を「能力」から「能力」×(学習可能な)「効率」の2つに増やしたのである。

これにより、多少能力が足りなくても効率を上げれば(全体時間に対してアプローチを工夫することにより、必要時間を小さくできれば)、ある程度の成果を得られるようになり、能力が十分な人は効率を上げることで更なる成果を得ることができるようになった。

成果を出すための要素が、属人的な能力だけではなく、能力と、学習により万人が改善可能な効率の2つに分かれた時代、これがタスク管理2.0の時代である。