生産性の方程式では能力・情報・ツールのパラメータを0.0~∞としているが、現実 には誰もが何らかの能力・情報・ツールを持っている。パラメータが0.0になるのは生まれたての赤ちゃんぐらいである。
みな、一定の能力・情報・ツールを持っているのにうまくいかないのはなぜか?
それは能力・情報・ツール以外の要素のパラメータの低さがボトルネックになっているからだ。
ここで一つ事例を紹介したい。
小鳥遊(@nasiken)さんは、発達障害(ADHD)であるがゆえに仕事がうまく回らず、潰れかけていた。
しかし独自のタスク管理システムを開発し、そのシステムで仕事を管理するようになってから、仕事がうまく回り出した。
そして現在では、日本各地で独自のタスク管理システムを紹介するセミナーを開き、週5日勤務の仕事を仕事量そのままで週4日勤務に短縮し、残る1日を就労支援施設でタスク管理を教える副業に充てている。
一年の振り返り
一年の振り返り 今年も終わりますね。今年ほど色々あった年はなかったです。今年あったことをまとめたくなったので、こちらのブログに載せるようなタスク管理関係にトピックを絞ってピックアップし、一年の振り返りとしてまとめたいと思います。…
話を聞く限り、小鳥遊さんは仕事が回っていなかった時と現在の間に、急激に能力・情報・ツールのパラメータを伸ばしたわけではない。
能力・情報・ツールはそのままで、タスク管理の技術を磨いただけだ。
この事例を生産性の方程式に当てはめてみる。
小鳥遊さんは、仕事が回っていないときも既に能力・情報・ツールは持っていた。それを仮に10とする。しかしタスク管理を知らなかった。よって、タスク管理4.0のパラメータは仮に0.3とする。
すると生産性のアウトプットは0.486だ。
現在、小鳥遊さんの能力・情報・ツールは以前と同じだが、少なくとも以前の倍はタスク管理について精通しているので、タスク管理4.0のパラメータは2倍になっていると仮定する。
すると生産性のアウトプットは7.776だ。
ここでわたしは、「以前に比べて小鳥遊さんの生産性は7.776/0.486=16倍向上した」と言いたいわけでは決してない。生産性の方程式での数字はあくまで喩えだからだ。
わたしが主張したいのは、「元々小鳥遊さんは十分な能力・情報・ツールを持っていたが、タスク管理4.0の低パラメータがボトルネックとなり、その効果を十分に発揮できなかった」という事だ。
「頑張っているのにうまくいかない」と思っているあなたも、小鳥遊さんのように既に十分な能力・情報・ツールを手にしているが、タスク管理4.0だけがボトルネックになっているのかも知れない。
そして「十分に能力・情報・ツールは持っている」と自負しているあなたも、タスク管理4.0というボトルネックを解消すれば、さらにその効果を向上させることができる。
「ボトルネックの解消により、能力・情報・ツールの効果を最大化できる」と言う点が、タスク管理4.0を学ぶべき2つ目の理由である。