タスク管理と生産性の関係について、何回かに分けて書いていきます。
タスク管理における生産性の定義
タスク管理における生産性の定義は
生産性=成果/時間
です。
生産性の経済活動における一般的な定義は、生産性=成果/資源ですが、資源の中で最も重要な要素は時間です。いくらヒトやモノ、カネを投入しても、時間の経過が0秒であればそれは何の働きもしません。時間がなければ何も始まらないのです。
そこで、基本的に個人の活動であり、経済活動よりも資源の種類が少ないタスク管理においては、シンプルに資源=時間とします。その方が話もわかりやすいので。
タスク管理の目的は生産性の最大化、その一点のみ
今、タスク管理をしている人に、「タスク管理を始めた理由は?」と聞いたら、すべての人が「生産性を向上させたいから」と答えると思います。
GTDで「水のように済んだ心」(ストレスフリー)という言葉が出てくるので、「生産性の向上」でななく、「水のように済んだ心」を目的としている人もいるかも知れません。
しかし「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」の中では、自分が望む結果を得るために必要な状態が「水のように済んだ心」である紹介されています。つまり「水のように済んだ心」は目的ではなくて手段として紹介されているのです。
仮に、「わたしの望む結果は、『水のように済んだ心』そのものなのです。」と言う人がいたとしても、さらに踏み込んで考えれば、「『水のように澄んだ心』によって平穏を得る」ということがその人の望む最終結果でしょう。
つまり、「成果=平穏」/「時間=生活の中で意識がある時間」という生産性を最大化しようとしていることに変わりはありません。
つまり、タスク管理の目的は「生産性の最大化」以外にはないと言えます。