前回、TaskChuteを使いこなすには複数のタスク管理手法を身に付けなければならないと書きました。
今回は、それらのタスク管理手法を紹介します。
基本編
各タスク管理手法を学ぶ前に、TaskChuteを使いこなす上で前提になる考え方を押さえておきましょう。
わたしがイチオシするのは、下記の記事から始まる全5回の連載記事です。
定時退社のための「計画力」を高める5つのステップ|てくらぼ|パソナテック(PASONA TECH)
こちらはTaskChuteの開発者である大橋さんが書かれた記事で、直接的な言及はありませんがTaskChuteの設計思想を学べます。
TaskChute初心者に適した記事であり、わたしが新入社員5人にTaskChuteを教えるときもテキストとして使わせていただきました。
その5人はTaskChuteを教えて9ヶ月以上経った今も、TaskChuteを使い続けていますので、記事の効果はわたしが保証します。
実践編
TaskChuteの設計思想がわかったら、次は実践です。
実践にはこちらの本をオススメします。
大橋さんがTaskChuteの生みの親とするなら、この本の著者である佐々木さんは育ての親。
こちらも直接の言及はありませんが、TaskChuteから生まれたタスクシュート式タスク管理の考え方・実践方法が書かれており、TaskChuteを使っていく際に参考になるテクニックが満載です。
わたしもルーチンタスクの配置を考えるときに何度も参考にさせていただきました。
理論編
上記の本を読めばTaskChuteはマスターしたも同然ですが、TaskChuteの背景になっているタスク管理手法を学ぶと、更にタスクシュート式タスク管理の理解が深まり、TaskChuteの能力を引き出すことができます。
それらのタスク管理手法が書かれている本を理論編として紹介します。
マニャーナの法則
「1日1箱」の考えの基になっている本です。
この本の中で語られているクローズ・リストは、TaskChuteを使う上で特に大切な概念なので、次回紹介します。
この本をはじめて読んだとき、わたしの中で、コペルニクス的転回とコロンブスの卵とシーシュポスの神話とビッグバンが同時に起こりました。
もはや意味が分かりませんが、それほどの衝撃を受けたと言うことです。
高度経済成長期のモーレツ社員が溢れている時代に発売されていたら、発禁処分になっていたかもしれないほど過激な内容です。
しかし、今は時代が違います。個人的にはすべての企業の新入社員研修で取り扱って欲しい。そうすれば、日本はもっと各個人が自由な時間をもてる国になるでしょう。
GTD
TaskChuteに興味を持った人はすでにご存知の方がほとんどかと思いますが、GTDもTaskChuteをマクロな視点で理解するために欠かせないタスク管理手法です。
わかりやすくGTDを説明しているネット記事はたくさんあり、それらを読めばだいたいのことはわかりますが、GTDをより深く理解するためにはやはり原著に当たるべきです。
わたしもデビッドアレンさんの本を読んで、やっとGTDという考え方に本当に納得することができました。
▼GTD理解にオススメの記事
Toodledoの使い方 第17回 GTD的にToodledoを使う~概要と概念 | シゴタノ!まとめ
TaskChuteはツールとしてのTaskChuteだけでは役に立ちません。
タスクシュート式や、タスクシュート式の背景にあるタスク管理手法とともに使うことにより、初めて機能し、期待以上の効果を発揮してくれます。
そして、上記のタスク管理手法はTaskChuteをうまく使おうと試行錯誤していくプロセスの中で身に付いていくものです。
使えばなんでも叶えてくれる魔法のランプとしてではなく、使い始めは無理をしてでも使うことによりタスク管理のスキルが上がる大リーグボール養成ギブスとしてTaskChuteを捉えることが、TaskChute上達への第一歩なのです。
▼萩(@tak_highersky)さんのこの記事もTaskChuteの理解促進のためにオススメです
タスクシュートを使う「前提」として知っておきたいこと | Designer’s Cafe
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紹介記事を読んで、「こうした方がもっといいよ!」と思ったら、Twitterで教えて頂けたらうれしいです。TaskChuteを育てることがもはや趣味となってますので。
最新のTaskChute2は有料ですが、旧バージョンは無料で使えます。
気になった方はぜひ試してみて下さい。下の画像からTaskChuteのサイトへ飛べます。
(旧バージョンを使い込み過ぎると、TaskChute2への移行作業に時間がかかるので、少しでも気に入ったらすぐTaskChute2を導入した方が良いです。)