タスク管理のピラミッド(タスク管理4.0)

タスク管理4.0を習得すべき3つの理由 ~1.能力習得効率~

前回、生産性はタスク管理よりも能力・情報・ツールに大きな影響を受けることを明らかにした。

今回からは、それでもタスク管理、中でもタスク管理4.0を学ぶ意味、利点を数回に分けて解説していく。

まず、能力・情報・ツールは後からでも習得可能であることに注目したい。

確かに先天的能力、または幼少期や10代前半までにしか身につかない能力は存在する。

性格はその典型例だ。

しかし多くの能力は、「習得しよう」と思った今この時から後天的に習得可能だ。

そして情報やツールは逆に先天的に持っているものではないので、すべて後天的に習得することになる。

この習得を強力に後押しするのが、タスク管理4.0である。

なぜタスク管理4.0が能力・情報・ツールの習得を今日に後押しするのか?

それは生産性の方程式の解である、生産性を「能力習得効率」に置き換えればわかる。能力の習得とは一種の生産であるので、生産性を「能力習得効率」に置き換えてもこの方程式は成り立つ。

能力を習得するための能力・情報・ツールは、義務教育を修了している人なら、その程度の差はあれど、誰でも持っているので、少なくとも0ではない。

0でなければ、能力・情報・ツール以外のタスク管理4.0の要素で、そのアウトプットを何倍にも高められる。

数字を用いた倍数の計算は、ただの数字遊びにしかならないので避けるが、例えば、いくら実用書や自己啓発書を読んでも何も変わらない人がいたとする。

実用書や自己啓発書を読み、その内容を習得しようと意気込んで数日または何週間か頑張るも、気付いたらその試みをやめている。そして別の本に手を出し、以下ループ。。という人である。

このような人がタスク管理4.0を習得するとどうなるか?

実用書や自己啓発書を読み、習得したい内容をタスクとして記録する(タスク発生管理)、そしてそのタスクを習得するために最適なタスクに分解し(タスク状態管理)、毎日の生活に落とし込み休むことなく実行する(タスク実行管理)。

結果、最終的にその能力を身に付けることができる。

能力が身に付くまでの期間はあえて書いていない。なぜならば、その期間は能力によって異なるし、大前提として能力は人によって習得率が変わるからだ。

しかし最長何十年という長期間で見た場合、その能力は必ず身に付けることができると言ってよいだろう。

この状態を1とし、タスク管理4.0を習得する前の状態を0.1(とりあえず習得しようと頑張ったので0ではないだろう)としたら、タスク管理4.0習得後の能力習得効率は10倍である。

言ったそばから数字遊びに走ってしまったが、10倍まではいかなくとも、効率が何倍かになることは想像頂けるただろう。

タスク管理4.0は能力・情報・ツールの習得効率を上げる。

能力・情報・ツールを学ぶ前に、タスク管理4.0を習得していれば、同じ期間でより多くの能力・情報・ツールを習得することができるのだ。

わたしが7ヶ月の間にTOEICスコア 935、簿記2級を含む5つの資格を取ることができたのも、タスク管理4.0のおかげである。

現時点で能力がないと思っている、思っていないに関わらず、これから能力・情報・ツールを習得したいと考えている人にとって、タスク管理4.0はまず最初に学ぶべき技術だと言える。

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