今回から、タスク発生管理、タスク状態管理、タスク実行管理を、タスク管理の3段階モデルとして、少しずつ説明していきます。
階層的ではあるが、階層の境目はぼやけている
タスク発生管理、タスク状態管理、タスク実行管理、それぞれの内容については前回少し説明し、これからも説明をしていく予定ですが、これらは階層構造を持っていると考えています。
上の階層から、タスク発生管理、タスク状態管理、タスク実行管理という順番です。
階層と言っても、階層と階層の境目はハッキリクッキリしているわけではなく、たとえば「これはタスク発生管理なのか、タスク状態管理なのか?」と悩むようなこともあります。もともと3つ揃って1セットなので、各階層が断絶、独立しているわけではなく、階層ごとに色は違うが、境目はそれぞれの色のグラデーションになっているイメージです。なので、タスク管理の3段階モデルはTask Management Gradationとも言えます。
「それは各階層の厳密な定義の放棄なのではないか?!」と糾弾される方もいらっしゃるかも知れません。
そうです。今後、各段階の特色を説明していきますが、タスク管理の3段階モデルは学術的な話ではなく、あくまで実用的な話なので、現状はそこまで厳密な定義は必要はないと考えています。必要になったら行います。
基本的にはトップダウン
タスクは発生して実行されます。よって、タスク管理の3段階モデルの実行フローも基本的にトップダウンです。
細部を見ていくと、トップダウンがベストとは限らないのですが、そのような各論は追って展開していきます。
上層ほど実行頻度は低く、下層ほど実行頻度は高い
図はヒエラルキー構造となっていますが、これは各タスク管理の実行頻度も表しています。
相対的に、上層は実行頻度が低く、下層は実行頻度が高くなります。
続きは次回。