タスク管理のキホン

「走り方」と「生き方」

わたしたちは「する」ことの連続で生きている。

朝、起きる。洗面所に行く。顔を洗う。朝食を作る。朝食を食べる。

すべて「する」ことである。

つまり、生きるということは「する」ことの集合である。

そう考えると「する」ことすべてを司るタスク管理という方法は、生きる方法、すなわち「生き方」であると言える。

成長とともに走り方が自然と身につくように、生き方も自然と身につく。

それは当然のように思われてきたし、今もそう思われてるだろう。

しかし、それが変わるかもしれない。

ここ数十年でタスク管理は目覚ましい発展を遂げてきた。

それ以前は自己啓発の一部でしかなかった「する」ことの方法論が、7つの習慣、GTDを経て具体性を増し、そこに様々な改良が加えられ、今では「タスク管理」という一分野として確立している。

数十年かけて幾千の人が改良を重ねてきたこの「生き方」は、誰にも教わることなく身につく「生き方」よりも、少なくとも1%程度は優れているはずである。

そして様々な人に改良された「生き方」は自然と身につく「生き方」と違い、人に伝達可能である。

これまで自然と身につくものと思われてきた「生き方」が、陸上競技における「走り方」と同じように、人に教えることのできる体系的な方法論になる瞬間を、わたしたちは目撃できる可能性がある。

そんな時代を生きることができて、わたしは幸せだ。