タスク管理のキホン

新社会人必見!あなたの成長を加速させる考え方~1:スキルピラミッドとは?~

「これからどんどん成長していきたい!」と考えている新社会人のあなた。手当たり次第に学びたい気持ちをグッと抑えて、優先順位をつけて戦略的にスキルを身に付けることを考えてみましょう。そうすれば、最小の時間で最大の学びを得ることができます。

今回は、スキル習得戦略を立てる上で参考になる考え方を紹介します。(この考え方は、「何か、最近停滞しているなぁ」と感じているそこのあなたにも有効ですよ)

仕事に必要なスキルがわかる「スキルピラミッド」

仕事をする上で必要なスキルを分類したピラミッド、通称「スキルピラミッド」という考え方をあなたはご存じでしょうか?

スキルピラミッドの解釈は、人によって異なります。階層数が違っていたり、各階層のスキルの内容が別物であったり。様々な解釈があるスキルピラミッドですが、今回は私の経験に基づいた解釈を説明します。

スキルピラミッドを構成する4つの要素

私のスキルピラミッドは、「スタンス」「ポータブルスキル」「リテラシー」「テクニカルスキル」の4つの層が積み重なっています。

スキルピラミッド

スタンス

ピラミッドの第一階層は「スタンス」です。スタンスとは、ビジョンや価値観(仕事観)です。「全てはお客様のために。この身がどうなっても構わない。」というスタンスもあれば、「最短の時間で最高のアウトプットを出す。」というスタンスもあるでしょう。

他にも「どんな手段を使っても出世する」という結果志向の人もいれば、「自分が正しいと思えることを貫き通す」という手段志向の人もいるでしょう。

スタンスはあなたのこれまでの人生から形成されます。つまり、他の人と違うのは当たり前であり、替えはききません。また人それぞれのスタンスに優劣はありません

ポータブルスキル

ピラミッドの第二階層は「ポータブルスキル」です。ポータブルスキルとは、どんな仕事にも必要になるスキル群で構成されます。どんな仕事にも使える=持ち運べるので、「ポータブル」スキルと呼ばれています。

ポータブルスキルは、「対人スキル」「対自己スキル」「対課題スキル」の3つで構成されます。

対人スキル~仕事とは人を動かすこと~

「対人スキル」は人を動かすスキルです。

一人で仕事をすることは出来ません。組織に属していれば、上司や同僚等、組織内の人と協力して仕事を進めなければならないし、個人事業主であっても、顧客がいなければビジネスが成り立ちません。

そのためには、仲間とスムーズに気持ちよく働くための「協働力」、自分の意図した方向に周囲を動かす「誘導力」が必要になります。

「対人スキル」を鍛えれば、ストレス少なく、より大きな仕事を成し遂げられるようになります。

対自己スキル~自己のパフォーマンスを最大化する~

「対自己スキル」は常に自身の最高のパフォーマンスを発揮するスキルです。

このスキルは更に2つに分かれます。1つ目は、好調をキープするスキル。2つ目は不調になっても、その不調状態の中で最大限のパフォーマンスを発揮するスキルです。

一年を通して好調をキープできるに超したことはありません。しかし、あなたは機械ではなく人間ですので、風邪を引いたり、スランプになったりと、好不調の波が出てきます。自分が不調に陥ったときでも、ガクンとパフォーマンスを落とさず、最低限のアウトプットを出すスキルも必要になります。

この2つのスキルを身につけるには、「自己管理力」「自省力」を磨く必要があります。

「対自己スキル」を鍛えれば、好不調の波があったとしても、1年を通して最大のアウトプットを生み出せるようになります。

対課題スキル~仕事は課題解決の連続~

「対課題スキル」は自ら課題を設定し、課題解決までの段取りをし、段取り通りに確実に仕事を遂行していくスキルです。

つまり、「課題設定力」「段取り力」「遂行力」と言えるでしょう。

課題設定から解決までの期間の長さや段取りの複雑さの差はありますが、全ての仕事は上記の繰り返しです。

「対課題スキル」を鍛えれば、どんな仕事であろうが確実にこなせるようになります。

リテラシー

ピラミッドの第三階層は「リテラシー」です。リテラシーとは、特定の仕事を行う上でベースとなるスキルです。

例えば、経理であればパソコンの操作方法、貿易業務であれば英語、となります。

これがなければ業務が全くできないので、識字率の意味を持つ「リテラシー」という名前が付いています。

テクニカルスキル

ピラミッドの最上階層は「テクニカルスキル」です。テクニカルスキルとは、特定の業務に必要なスキルです。

経理であれば仕分けの方法、貿易業務であれば輸出時の取引条件などです。主に資格試験で出題されるような知識と言えるでしょう。

さらに、会社独自のシステムの使用方法などもテクニカルスキルに含まれます。例えば社内の売上処理システムの操作方法や備品発注手順などです。

まとめ

今回は「スキルピラミッド」の概要を紹介しました。次回は、このピラミッド構造がどのような意味を持つのかを紹介します。