タスク管理のキホン

ライフハック的哲学理論~独我論~

「ハックの哲学」というブログタイトルなのに、全然哲学について書けていませんでしたが、遂に書きます。

今回は、独我論について。

独我論とは

独我論とは何か?

と言われても、哲学が好きなだけであって専門としているわけではないわたしには的確に答えられる自信がないので、Wikipediaさんに聞いてみました。

独我論(どくがろん、英: solipsismソリプシズム)は、哲学における認識論の見方の一つで、自分にとって存在していると確信できるのは自分の精神だけであり、それ以外のあらゆるものの存在やそれに関する知識・認識は信用できない、とする。
独我論 – Wikipedia

普通の考え方であれば、「世界というものが存在し、それをわたしが認識している」となりますが、そうではなく、「わたし以外のすべての存在は疑わしい」という考えです。

独我論に興味が出てきた方は下記リンク先をご覧ください。

独我論を乗り越える方法 | 哲学掲示板

独我論批判――永井均とそれ以外 – 翻訳論その他

独我論 – 心の哲学まとめWiki | @wiki

▼主題は独我論ではありませんが哲学マンガを見つけたのでついでに紹介。哲学がテーマでは売れる予感がしないけど、頑張って欲しい

裏サンデー | ねじの人々 | ねじ 2

独我論的に考えること

独我論が万物に適用できる普遍的な論として成立するか否かは、難しいところです。しかし、個人としての考え方に収めるのであれば、十分納得できる話だとわたしは思います。

あなたにとって存在を確信できるのはあなたの精神しかなく、あなたがあなたの精神を通して世界を観察しているのであれば、唯一存在を確信できるあなたの精神だけがあなたの世界そのものであるという考え方です。あなたの精神の状態によって、あなたの世界は変化し、あなたの精神が死んだら、あなたの世界も終わるのです。

自分を大切にせざるを得ない

外の世界は存在するかも知れないが、存在しないかもしれない。かつ、自分の精神が死んだら、自分の世界は終わる(死後の世界がない限り)。

そう考えたら、一番大切なものは自分の精神になります。

自分のことが好きとか嫌いとかは、もはや関係なくなります。自分の精神=自分の全世界なわけですから、必然的に優先度は最も高くなります。いや、自分の精神がすべてなわけですから、そもそも他の比較対象自体が存在しないのかも知れません。

最近、「ありのままの自分を受け入れよう」とか「自分を大切にしなければ、何事もうまくいかない」的なライフハックをよく聞きますが、独我論的に考えれば、自分の精神しか確かなものがないのだから、自分を大切にせざるを得ません。

独我論的に世界を捉えれば、自己矛盾に陥ることなく流行のライフハックを実践できるのです。

独我論は自己中心的か

「自分の精神が最も大切である」と言うと、「なんて自己中心的な!」と言われそうですが、わたしは自分の精神を最も大切にすることが特別自己中心的であるとは思いません。

そもそも論になってしまいますが、仮に「他者の精神が最も大切である」と考えている人がいたとしても、その考えを貫き通そうとしている時点で、自己中心的であることに変わりありません。

この二つの考えに差があるとすれば、「他者=社会への貢献のパッと見の期待値」でしょうか。確かに「他者の精神が最も大切である」と考えている人の方が、社会への貢献をしてくれそうです。ですが、自分がやりたいことをやって社会に貢献している人もいます。つまり、それはあくまで「パッと見の期待値」であって、結果がどうなるかなんて誰にも(本人にも)わかりません

それに、またそもそも論になってしまいますが、社会に貢献したから何なのでしょうか。確かに社会の中で生きているわたしたちは、社会に貢献しなければ飢え死にます。しかし、だからと言って「あなたは社会に貢献するために生まれてきたのですか?」と問われて、「社会貢献こそが私の唯一無二の使命であります!」と全力で答えられる人は少ないのではないでしょうか。

まぁ、詰まるところ社会貢献にどの程度の価値を置くかは人それぞれの価値観の問題であり、社会貢献=正義を前提とした批判など、個人に対してはあまり意味を成さないということです。ここで話しているのは社会についてではなく、あくまで個人の考えについてですので。

まとめ

社会は「世界というものが存在し、それをわたしが認識している」という考えを前提として動いています。そんな中で、「わたし以外のすべての存在は疑わしい!」なんて言い出したら、みんなビックリしてしまうので、人前で独我論についてとうとうと述べることはオススメしません。

しかし、ライフハック的な考え方の一つとして知っておくと、気持ちがラクになる場面があるかも知れません。