タスク発生管理は以下の四つを含みます。
- 拾い上げる
- 自分軸を決める
- 作り出す
- なぜそれに取り組むのかを考える
拾い上げる
「拾い上げるって何を?」という話ですが、拾い上げる対象は様々です。問題、やること、アイデア等々。
しかし一つ言えることは、内容がどうであろうとそれらを拾い上げ、やるかやらないかを検討し始めなければ何も始まりません。
拾い上げるとは、最終的にタスクになる材料を拾い上げる工程と言えます。
自分軸を決める
自分軸を決めると言われると、「自分はそんなにしっかりした軸は持ってない」と思われる方もいると思います。また、「そういうのは自己啓発的でちょっと嫌だな」という人もいるかもしれません。しかし、タスク発生管理の中で自分軸を決めるということは非常に重要な役割を持ちます。
それは最終的な自分の軸である必要はありません。仮決定でも構いません。
まず「自分の基準となる軸を作る」、これがタスク発生管理上、とても重要なのです。
なぜそんなに重要なのかは、「作り出す」以降の説明を読んで頂ければ、わかります。
作り出す
何を作り出すのか?と言うと、それは拾い上げるで説明した時と同じく、問題、やること、アイデア等、様々です。拾い上げるが普通に生活している中で発生してくる様々なことを拾い上げる行為であったのに対し、作り出すは自分の頭の中からそれらのものを作り出します。
つまり、拾い上げるが自分の外部環境から何かを拾い上げるに対して、作り出すは自分の内部環境=自分の中から何かを作り出す工程です。
そしてここで大切になってくるのが自分軸です。
上の図では「決めていること」と書いていますが、「決めていること」=自分軸と考えて頂いて結構です。
自分軸とは、やりたいこと、目的、信念、ミッション、ビジョン、人生哲学、信じているもの、宗教、倫理、占い等、自分の軸になるものであれば何でもOKです。
▼自分軸の例。つまり「軸として機能するなら何でも良い」ってことです。
自分軸とは、やりたいこと、目的、信念、ミッション、ビジョン、人生哲学、信じているもの、宗教、倫理、占い等、既に決めていて自分の軸になるものであれば何でもOKです。
▼自分軸の例。つまり「軸として機能するなら何でも良い」ってことです。 このような自分の軸があって初めて、自分の中から何かを作り出すことができます。
自分の軸でフィルターを通すことにより、自分の意見というものが生まれてきます。逆に自分軸がない場合、自分の意見を持つことは難しいです。自分の意見がなければ、何かを作り出すこともできません。ですので、この作り出すという工程では、自分軸が重要になってくるのです。
ただ、絶対に作り出す工程が必要というわけではありません。
自分の外部環境からやることを見つけ出し、それを拾い上げてタスクとして実行していくだけでも、何の問題もありません。普通に生活できますし、タスク管理が上達すればもっと幸せな生活を送ることもできるでしょう。
拾い上げるという外部環境からボトムアップするやり方と、作り出すという内部環境からトップダウンするやり方の2つのタスク発生場所が、タスクが発生する段階に存在するというだけで、どっちがより良い、どっちが凄いという話ではありません。
なぜ取り組むのかを考える
自分の外から拾い上げたり、自分の中から作り出したタスクになる材料を片っ端からタスクにするわけには行きません。一日は24時間に限られています。問題、アイデア、やること全てに着手することはできませんし、全てに着手したら全てが中途半端に終わってしいます。
そこで、それらに本気で取り組むかどうかを決める必要があります。それがなぜ取り組むのかを考える工程です。
ここで再び、自分軸が重要になってきます。
なぜその問題に取り組むのか?と自問すると、いくらでも理由は出てきます。そもそも理由がなければ、拾い上げたり、作り出したりしてないわけですから、当たり前です。
ですので、更にもう一歩踏み込んで、自分の軸を基準にしてその理由が自分軸に沿っているか、どれだけ自分軸に照らし合わせてやる価値があるか等を判断する必要があります。
この判断をしないと無駄なことや本質的ではないことに時間を使うようになってしまいます。
拾い上げ、作り出したものを片っ端から処理していくのではなく、自分の限られた貴重な時間を使って、それに取り組む価値が本当にあるのかということを判断するステップが必要であり、その判断の基準になるのが自分軸ということです。
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