[η]タスクとイベントと短期請負タスク~「先延ばし」のしやすさを比較~

今回はタスクとイベントと短期請負タスクの「先延ばし」のしやすさについて考えてみました。

タスクが「先延ばし」されるかされないかを決める最大の要因

タスクが先延ばしされるかされないかを決める要因は様々ですが、最大の要因はタスクに締め切りが設定されているか否かでしょう。

締め切りが今日のタスクは明日以降に先延ばしできませんし、締め切りが1ヶ月後なら1ヶ月の間は先延ばしし放題です。

この締め切りについてもう一歩踏み込んで考えると、「締め切りが設定されているか」はタスクを実行することを他者と約束したか否かとイコールであると考えられます。

確かに自分しか関わっていないタスクに自分で期限を設けることもできます。「期限を設けると夢は実現する」というのは有名な自己実現手法ですし、仕事を納期通りに終えるために実際の納期よりも早い納期を自分で設定するというのも有効なハックです。

しかし、実際のところ自分で決めた締め切りは簡単に自分で変更できます。よほどストイックな人でない限り、自分で決めた締め切りを守ることは難しいのです。「期限を設けると夢は実現する」という有名な自己実現手法があるにも関わらず、多くの人がこの方法で自己実現できていない事実がこれを物語っています。

一方、タスクを実行することを他者と約束した場合はどうでしょう?

相当達観した人でない限り、人はみな、他者に自分をよく見せたいという欲求をもっています。そのおかげで、いつ実行するかまでは他者と約束していなくても、そのタスクを実行するまで「約束したのにまだやってない。。いつか進捗状況を聞かれたらどうしよう。。」と思い続けることになります。

そして、この心のモヤモヤを晴らすために、早めにタスクを実行しようとする作用が生まれます。「ブログで何かをやることを宣言するとできるようになる」という話があるのもこの作用のためでしょう。

他者とタスクの実行期限まで約束していたら、それは先延ばしを防ぐ大きな力になります。上記の自分をよく見せたい欲求に加えて、他者に迷惑をかけたくない気持ちや、嘘をつきたくない気持ちなども加わるからです。

それでは、この「タスクを実行することを他者と約束しているか」という観点で、タスクとイベントと短期請負タスクの「先延ばし」のしやすさについて見ていきましょう。

タスク

通常のタスクは、その実行を他者と約束していない、もしくは約束していても納期が長いので、先延ばししやすいです。

前者は自分のプロジェクトを分解したタスクのことです。誰も関わっていないので、まさに先延ばしし放題です。

後者は請負プロジェクトのケースです。プロジェクト全体の実行は他者と約束しているが、タスク一つ一つの実行を他者と約束しているわけではないし、それらの納期も約束しているわけではないという状態です。この場合、プロジェクト全体の納期に間に合うであろうと予測した日まで(だいだいこの予測は希望的予測なわけですが)、タスクの実行を先延ばしできます。

下記記事でプロジェクト中心の場合はスケジュールを立てやすいと書きましたが、プロジェクト中心の場合、タスクに分解した後にこの先延ばし問題に直面します。プロジェクト中心は、スケジュールは最も簡単に立つが(とは言っても、実現可能性の高いスケジュールを立てるにはある程度のノウハウは必要です)、実行が最も難しいということです。

[η]プロジェクトとイベントと短期請負タスク~スケジュールの立てやすさ~ | ハックの哲学

イベント

イベントはよほどのことがない限り先延ばしできません。

なぜならイベントは自分のタスクと他者のタスクの重なりだからです。自分と他者がお互いにそのタスクをその場所その時間にやることを約束し合っている状態ですから、これを先延ばし(延期)するには結構な心的抵抗と物理的準備が必要になります。

わたしは勤務時間が決まっている仕事は「イベント」と捉えています。自分と他者(会社)でその勤務時間内に働くという約束(契約)を結んでいるので、勤務時間中の仕事のタスクはプライベートのタスクより圧倒的に先延ばししづらいのです。自分と他者のタスクの重なりのイベントの中で、タスクを行うという入れ子状態です。この状態は、ある種のタスク実行ブーストがかかっている状態と言えるでしょう。だからサービス残業をしている時や、家に仕事を持ち帰って仕事をやる時は全然仕事が進まないわけです。

短期請負タスク

短期請負タスクは、短期の納期が決まっている&他者から依頼を受けたタスクなので、先延ばししにくいです。

イベントはその時間に必ず実行されることになりますが、短期請負タスクで設定された納期は余裕を持たせた納期であることもあるので、納期延長を依頼する抵抗はイベントよりも小さいですが、通常のタスクよりは大きいです。

まとめ

他者と約束をしていないタスクは先延ばししやすいので、プロジェクト中心の場合、タスクを実行することが難しいと書きました。そうであれば、プロジェクトやタスクを他者と約束してしまえば、先延ばししにくくなります

ライフエンジンというコミュニティはこの効果を活用しています。

夢を実現させるためのライフエンジンの仕組み | ライフエンジン

しかし一方で、タスク実行ブースト状態では自己承認欲求と絡んだ副作用も発生しますので、用法用量を守って正しい使い方をしましょう。