わたしも、わたしの周りの人も何の抵抗もなく、すんなりと残業していますが、残業で得られるものと失われるものを冷静になって考えてみました。
結果、衝撃的な事実に気付かされました。
残業で得られるもの
残業で得られるものは以下の通りです。
- 業務スキル
- 評価
- ボーナス
- 残業代
仕事をする時間が長ければ長いほど、その分、仕事の業務スキルが身に付きます。そりゃ、当然です。諸先輩方が「若いうちは働きまくれ」的なことを言うのは、これが理由でしょう。
日本では残業すると「アイツは頑張ってるな」と評価されることがあります。よく考えれば、長時間働くこと=頑張ることでないことは明白ですが、献身的行為は問答無用で善とする日本ならでは現象です。
上司が残業を評価するタイプだったら、もしかしたらボーナスの査定もちょっと良くしてくれるかも知れません。仮に、周りの人より毎日2時間多く残業したところ、上司が評価を少し良くしてくれて、半期に一回のボーナスが20万円アップしたとします。すると、一時間当たり、833円=20万円/240h(2h×20日×6ヶ月)追加で稼いだことになります。
労働基準法を守っている会社に勤めているのであれば、残業代も発生します。試しにわたしが若手の頃の残業代を確認してみたところ、一時間あたり約2000円でした。
残業で失れるもの
では残業で失われるものはなんでしょうか。それは一つしかありません。
最近までそれは「時間」だと思っていました。だから大切な時間をできるだけなくさないようにタスク管理の技術を磨いてきました。
でも最近、それは時間ではないことに気が付きました。
残業でわたしたちが失うものは「命」です。
2時間残業することは、2時間寿命が減ることと同義です。無理して長時間残業している人は身体に負担をかけ、寿命を縮めています。仕事のために睡眠時間を削っている人は、寿命を更に縮めています。
あぁ、なんと恐ろしいことでしょうか。今までは「時間」というオブラートな表現に包まれていましたが、実際に失うものはもっと大切なものでした。
あなたは仕事に命を賭けていますか?
「あなたは仕事に命を賭けてますか?」
そう聞かれて、「命、賭けてます!」と答えられる人は少ないと思います。わたしはまったく賭けていません。
だけど、違いました。実際は、働けば働くほど寿命が減っているわけだから、知らず知らずのうちに例外なく全員が命を賭けているのです。
残業するということは、その上さらに掛け金を積み上げているということです。
あなたの命を上乗せして賭けた結果の報酬は上記で紹介したものです。
あなたはそれで満足できますか?
わたしはできません。こっちは、二度と殖やせないものを賭けているのです。それで得られるものが、どうでもいいと思っている仕事のスキルとわたしの価値観に合わない評価と3000円/1hぽっちなんてあんまりです。あんまり過ぎます。
どんな仕事でも強制的に自分の命を賭けることになるなら、本当に命を賭けてやりたい仕事をことをしたい。そう思いませんか?あなたも。