タスクの大きさ(粒の細かさ=粒度、とタスク管理界隈では言ったりします)やタスクの状態(目標に対してそのタスクの進捗度合いはどのくらいか等)、ボトルネックを内包しているのか等々、タスクそのものに対してアプローチしていくのが、タスク状態管理です。
タスク状態管理には以下の二つのステップがあります。
- 具体的な目標を決める
- 次の一手を決める
具体的な目標を決める
タスク発生管理の最後のプロセスの「なぜそれに取り組むのかを考える」をクリアした取り組む対象が、一つ下の階層のタスク状態管理に落ちてきます。(下図参照)
具体的な目標を決めるとは、その落ちてきたものに対して具体的な目標を決める行程です。具体的な目標を決める理由は、具体的な目標を決めないとタスクを作り出せないからです。
例えばタスク発生管理で出てきた取り組むことが「健康になる」だったとします。健康になるというふわふわした目標だと、できることが多すぎて何をしていいかわかりません。また、できることを片っ端からやっていたとしても結局、「健康になる」という目標状態を本当に実現できているか判断がつきません。
たくさんあるできることの選択肢の中から、やることを決める為に、具体的な目標を決めるこのステップが必要になります。
取り組む内容が同じでも目標が違うと出てくるタスクも変わってきます。例えば健康になるという取り組み対象で、目標を「毎朝散歩しても疲れないぐらい健康になる」とした場合と、「エベレストに登れるくらい健康になる」とした場合では目標を達成するために必要なタスクは全く違うものになります。
この例からわかるように、具体的な目標を決めるというこのステップは非常に大切です。
次の一手を決める~Whatの計画~
具体的な目標を設定し終わったら、次の一手を決めます。次の一手とは、目標を達成するために次にすることです。次の一手の決める方法はいろいろありますが、方法はあくまで次の予定を決める為の手段です。
方法はともかく、次の一手を決めることがタスク管理の最低要件であり、何でも良いので、次の一手を決めることが重要です。
なぜなら次の一手を決めないと、タスク管理が前に進まないからです。
私はこの工程をWhat の計画と呼んでいます。目標を達成するために、いつ、どこで、誰と、どう、何をやるか。そういった視点でタスクのカタチ(状態)を決めていきます。つまりここでは目標からのトップダウンでタスクの状態が形作られるのです。
(次の一手を決めるための具体的方法は、今後色々紹介していきますので、ご安心を。)
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