すべてはゴール設定で決まる。
低いゴールを設定すれば低いゴールが達成され、高いゴールを設定すれば高いゴールが達成される。「散歩のついでに富士山に登った人はいない」と誰かが言ったが、この言葉がすべてである。
なぜならばゴールを分解してタスクを作るからだ。低いゴールを設定すれば、低いゴールを達成するタスクが切り出され、それを実行すれば低いゴールが達成される。その逆も然り。書いていて「書く意味があるのか?」と思うぐらい当たり前の話だ。
意識高い系の本が、高いゴールを推奨している理由はここにある。本によっては潜在意識やら何やら、他の理由付けをしていることもあるが、詰まるところ上記の話に集約するとわたしは考える。
しかし実際問題、高いゴールを掲げて挫折する人は後を絶たない。かくいうわたしも、高いゴールを掲げてもうまくいかず、意識高い系の本を敬遠していた過去がある。
それはなぜか?
タスクを実行する力が乏しく、高いゴールからタスクを分解しても実行ができないからだ。
そういう人は、タスクの実行力を先に上げなければならない。そういう人のために、スモールステップ等のハック含めたタスク実行管理とタスク実行資源管理がある。
しかし繰り返すが、すべてはゴール設定で決まる。もしタスクの実行力が付き、自己肯定感が戻り始め、高いゴールを目指す気持ちになったのならば、ゴールは高く掲げる必要がある。
先の散歩と富士山の例で言えば、スモールステップは散歩。歩けない人が散歩できるようになるまでの、治療・リハビリのようなものである。そのままではいくら歩を重ねても富士山頂に立つことはない。
だから、いくら時短術、キーボードショートカット、自動化、認知資源・体力・気力の節約・回復・増強 etc..いわばライフハック的なタスク実行管理・実行資源管理を極めたとしても、ただ散歩のスピードが上がるだけだと思っていい。実際わたしは、日本にいるときはここを強化し、最大限効率を高めることで仕事を切り抜けてきたが、駐在員となり仕事のレベルが上がったことにより、それはあっさり限界を迎えた。
それと引き換えに、タスクの実行に関しての自信は充分についた(やれることはすべてやり尽くし、もうやることがない)ので、一階層上のタスク状態管理で行うゴールの設定に興味の対象が移った。
わたしが「会社の人事考課で上位35%に入る」という目標を掲げた理由はここにある。
ここから具体的な話に入っていくが、「会社の人事考課で上位35%に入る」という目標はもっと具体化できる。
一般的に、人事考課は年に何回か行われる上司や時には同僚から評価で決まると思う。そしてその評価は、会社から指定された、もしくは自分で作成する何らかの目標を基準に行われるはずだ。
わたしの場合、会社から指定された仕事に対する模範姿勢と自分で設定する目標を基準に、上司が評価する。
具体的な内容は公表できないが、大項目で十数個、そこから枝分かれする小項目で約三十個ほどの要件がわたしの評価シートに存在する。
そして、
- その各要件に対するアクションを洗い出し、実行していく
- 月に一回、上司から各要件に対してのフィードバックをもらい、アクションに反映していく
この2つがわたしの「会社の人事考課で上位35%に入る」ための基本戦略だ。
あっと言う間に今期は残り3ヶ月を切ってしまっていて、多忙でアクションが実行できていないのが実状だが、そこは諦めずにタスク実行管理でどうにかしていくつもりだ。